ユニバーサルデザイン (ゆにばーさるでざいん)
店舗什器やVMDにおけるユニバーサルデザイン(UD)とは、年齢、性別、身体的状況、国籍などに関わらず、「すべてのお客様にとって使いやすく、買い物を楽しめる売り場環境」を設計する考え方です。単なる「バリアフリー(障害の除去)」に留まらず、直感的な分かりやすさや、誰にとっても心理的・身体的な負担が少ないデザインを指します。
什器・売り場におけるUDの7原則と具体例
UDには基本となる「7つの原則」があり、店舗設計では以下のように反映されます。
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誰でも公平に利用できる(公平性)
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例: 車椅子の方や子供でも手が届く高さにメイン商品を配置する、または昇降機能付きの什器を導入する。
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自由度が高い(自由度)
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例: 右利き・左利きどちらでも操作しやすいテスター什器や、支払い機。
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使い方が簡単に分かる(単純性)
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例: 説明文を読まなくても、形状やアイコンだけで「どこに何を戻すべきか」が分かるアクリル仕切り。
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必要な情報がすぐ理解できる(明確性)
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例: 視認性の高いフォント(UDフォント)を使用したレールPOPや、色弱の方にも配慮したカラーユニバーサルデザインのサイン。
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うっかりミスを許容する(安全性)
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例: 角を丸く加工したアクリル什器(R加工)や、倒れにくい安定した土台設計。
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少ない力で楽に使える(低負担)
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例: 軽い力で商品が引き出せるプッシャー什器、重い扉のないオープンな棚。
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アクセスしやすいサイズと空間(空間の確保)
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例: 車椅子やベビーカーがスムーズに回転できる通路幅の確保、アイランド什器の周囲の十分なスペース。
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VMD演出におけるUDのポイント
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フォントと配色(UDフォントの採用): POPの文字は、濁点・半濁点の判別がしやすく、視認性を高めた「UDフォント」を採用します。背景色と文字色のコントラストを強めることで、弱視の方にも情報が伝わりやすくなります。
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触覚情報の活用: 見た目だけでなく、商品の質感を直接確かめられるテスター台や、触って判別できる凹凸のあるサインなどをアクリルや木材で作成します。
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ピクトグラム(図記号)の活用: 多言語対応として、文字だけでなく「直感的に意味が伝わるアイコン」を什器のトップサインやカテゴリー表示に使用します。
異素材を組み合わせたUDの工夫
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アクリル × 蓄光素材: 非常時でも視認できるよう、棚のエッジ部分に蓄光素材を組み合わせ、停電時でも動線や段差を分かりやすくします。
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木製什器 × R加工: 温かみのある木材を使用しつつ、すべての角を大きく丸めることで、衝突時の怪我を最小限に抑え、心理的な「柔らかさ・安心感」を与えます。