タペストリー (たぺすとりー)
タペストリーとは、店舗の天井や壁面、什器のサイドなどに吊り下げて使用する、布や合成紙製の販促ツールです。本来は「綴れ織りの壁掛け」を指しますが、VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)の文脈では、**「縦長の吊り下げ広告幕」**を指します。ポスターよりも大きく、かつ柔らかな質感を持つため、売り場に奥行きや季節感を出し、遠くからのお客様を呼び込むアイキャッチとして非常に優秀です。
タペストリーの主な役割とメリット
-
空中スペースの有効活用
床や棚のスペースを一切使わずに、巨大な販促面を作ることができます。通路の上や什器の背後など、デッドスペースを「広告メディア」に変えます。 -
圧倒的なスケール感と存在感
天井から床近くまで垂らすような大型サイズも製作可能で、ポスターにはないダイナミックな演出が可能です。店舗のカテゴリー分け(サイン)としても機能します。 -
設置・交換の容易さ
上下にバー(パイプ)を通し、フックや紐で吊るすだけなので、専門的な知識がなくても短時間で設置・撤去ができます。丸めて保管できるため、収納場所も取りません。 -
質感による情緒的演出
布素材(トロマットやポンジなど)を使用することで、光の反射を抑え、落ち着いた高級感や温かみのある雰囲気を醸し出します。アパレルやインテリア、オーガニック製品の売り場に最適です。
素材と加工のバリエーション
用途や設置場所の環境に合わせて最適な素材を選定します。
-
トロマット・テトロンポンジ(布製): 軽くて柔らかく、風に揺れることで動きが出ます。発色が良く、マットな質感が特徴です。
-
ターポリン(ビニール製): 耐久性・耐水性が高く、屋外や入り口付近での使用に適しています。汚れを拭き取りやすいため、長期間の設置に向いています。
-
合成紙(ユポ): 破れにくく、写真などが非常に鮮明に印刷されます。布よりもピンと張った印象を与えたい場合に適しています。
-
遮光スエード: 裏表の両面に印刷ができる素材です。通路の中央に吊るし、どちらから歩いてくるお客様にも情報を伝えたい場合に最適です。
VMDを際立たせる活用のコツ
-
レイヤー(階層)を作る: 手前に商品を陳列した什器を置き、その背後にタペストリーを吊るすことで、売り場に奥行きが生まれ、商品が舞台の上にいるようなドラマチックな演出になります。
-
照明との連動: タペストリーをスポットライトで照らすことで、グラフィックを浮かび上がらせ、リフレクション効果(視覚的な反射の美しさ)を高めます。
-
什器サイドの活用: ゴンドラ什器の側面にタペストリーを垂らすことで、味気ない什器の側面をブランド紹介やイメージ訴求のスペースとして活用できます。