プランノグラム (ぷらんのぐらむ)
プランノグラムとは、小売店の陳列棚における商品の配置を詳細に示した「棚割図(たなわりず)」のことです。どの棚に、どの商品を、何個(何フェイス)、どのように並べるかを視覚的に設計した、店舗運営の設計図にあたります。売上データ(POSデータ)に基づいた科学的な売り場作りを実現するために、本部のマーチャンダイザーやメーカーの営業担当者が作成する、店舗マネジメントに不可欠なツールです。
プランノグラムの主な役割とメリット
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売上と利益の最大化
売れ筋商品を顧客の視認性が高い位置(ゴールデンゾーン)に配置し、死に筋商品を整理することで、棚1枚あたりの収益性を極大化します。 -
多店舗展開における標準化
チェーン展開している店舗において、どの店でも同じ見せ方、同じ品質の売り場を再現できます。ブランドイメージを統一し、顧客の買いやすさを守ります。 -
物流と品出しの効率化
棚の奥行きや商品のサイズに合わせた在庫数を指定するため、過剰在庫を防ぎ、バックヤードからの品出し作業をスムーズにします。 -
棚割り交渉のツール
メーカーが小売店に対して「この配置にすれば売上が〇%向上する」といった根拠を示すためのシミュレーションとしても活用されます。
プランノグラムに含まれる情報
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商品マスター: 商品名、JANコード、サイズ(幅・高さ・奥行き)。
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什器情報: 棚板の枚数、高さ、幅、フックの有無。
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フェイシング数: 商品を正面に向けて並べる数。
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POSデータ連動: 販売個数や利益率に基づいた配置優先度。
什器とプランノグラムの連動
プランノグラムを現場で忠実に再現し、維持するためには、物理的な什器のサポートが欠かせません。
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アクリル製棚割ホルダー: プライスカードや商品名をプランノグラム通りに固定するためのパーツです。アクリル素材を使用することで、棚のデザインを損なわずに配置を維持できます。
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ポジショニング用仕切り板: プランノグラムで決めた商品の位置が、手に取られた後にズレないよう、アクリル製の仕切りで区画を固定します。
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デジタルプランノグラム: 近年では、棚に電子棚札(ESL)を導入し、プランノグラムの更新をリアルタイムで反映させる店舗も増えています。