シェアオブシェルフ (しぇあおぶしぇるふ)
シェアオブシェルフとは、特定のカテゴリー(例:シャンプー、飲料など)の陳列棚全体において、自社製品が占めている面積や割合のことです。日本語では「棚占有率」とも呼ばれます。店舗における「売り場のシェア」は、そのまま「市場のシェア(売上シェア)」に直結すると言われるほど重要視されており、メーカー間の棚取り合戦において最も基本的な指標のひとつです。
シェアオブシェルフが重要な理由
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視認性と接触機会の増大
陳列スペースが広ければ広いほど、買い物客の目に留まる確率(アイキャッチ効果)が高まります。単純に「並んでいる数が多い」だけで、消費者は無意識にそのブランドを「人気がある」「信頼できる」と認識しやすくなります。 -
欠品リスクの軽減
占有スペースが広いと、それだけ多くの在庫を棚に置くことができます。売れ行きが良い商品でも、棚が広ければ品切れによるチャンスロスを防ぐことができます。 -
ブランドプレゼンスの確立
特定の棚一面を自社製品で埋め尽くす(ブロック陳列)ことで、他社ブランドを視界から排除し、自社ブランドの世界観を強力に印象付けることが可能です。
シェアを拡大・維持するための施策
ただ商品を並べるだけでなく、戦略的な什器の活用がシェアの維持に貢献します。
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専用什器(フィクスチャ)の導入: 標準的な棚ではなく、自社ブランド専用のアクリル什器や、LEDを内蔵した電飾什器を設置することで、棚のスペースを物理的に「固定(確保)」し、他社に場所を奪われるのを防ぎます。
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フェイシング管理: 商品の正面(フェイス)をいくつ並べるかを緻密に計算します。売上実績に基づいた棚割ソフト(プラノグラム)を用いて、最適なシェアを算出します。
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アイキャッチPOPの活用: 限られたスペースでも、ウォブラーやダングラー、アクリル製のサインスタンドを併用することで、実面積以上の存在感を演出します。
定量的な測定方法
一般的には以下の計算式で算出されます。
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(自社製品の陳列幅 または フェイス数)÷(カテゴリー全体の陳列幅 または 総フェイス数)× 100 = シェアオブシェルフ(%)
例えば、10メートルのシャンプー棚のうち、自社製品が2メートルを占めていれば、シェアオブシェルフは20%となります。