ひな壇陳列 (ひなだんちんれつ)
ひな壇陳列とは、什器に段差をつけ、後方の列が高くなるように階段状に商品を並べる陳列手法です。ひな祭りの「ひな壇」のように見えることからこう呼ばれます。主に化粧品、医薬品、文房具、食料品の小袋など、サイズが小さく、種類(SKU)が多い商品を限られたスペースで効率よく、かつ美しく見せるために不可欠なテクニックです。
ひな壇陳列の主なメリット
-
後方の視認性確保
すべての段が同じ高さだと、前の商品が壁になり後ろの商品が見えなくなります。段差をつけることで、後方の商品のパッケージやフェイスがしっかりお客様の視界に入ります。 -
圧倒的なボリューム感と「満載感」
棚全体が商品で埋め尽くされているように見えるため、活気や賑わいを演出できます。これは「選ぶ楽しさ」をお客様に直感的に伝えます。 -
カテゴリーの整理整頓
段ごとに色や種類を分けることで、多種多様なアイテムを整然と管理できます。お客様にとっても「どこに何があるか」が分かりやすく、比較検討がスムーズになります。 -
スペースの有効活用
奥行きがある棚でも、高さを出すことで「奥に埋もれる」死蔵在庫を作らず、すべてのスペースを販売面として機能させることができます。
演出を支える什器とツール
ひな壇陳列は、専用の什器や「底上げパーツ」を使って構築されます。
-
アクリル製ひな壇(ライザー): 透明なアクリルで作られた階段状の台です。什器の上に置くだけで即座にひな壇が作れます。透明なので棚の照明を遮らず、商品だけが浮き上がって見える清潔感のある演出が可能です。
-
仕切り板(ディバイダー): 横に商品が倒れないよう、アクリルや樹脂の板で列を固定します。これにより、一つ商品が売れても全体の形が崩れず、美しいフェイシングを維持できます。
-
紙製(カートン)ひな壇: 新商品のキャンペーンなどで、什器ごと全国に配送される「ワンウェイ什器」によく見られます。什器全体にグラフィックを印刷できるため、高い販促効果を発揮します。
-
LED照明の併用: 段差の影を消すために、各段の先端や背後からLEDで照らすことで、宝石箱のようなキラキラとした輝きを演出できます。