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フロア什器 ふろあじゅうき

フロア什器とは、店舗の床面に直接設置する自立型の什器の総称です。定番の棚(ゴンドラ)の列から離れて、通路やレジ前、店舗の入り口付近などの「フリースペース」に配置されます。特定のブランドや新商品を「島」のように独立させて見せることで、お客様の動線をコントロールし、強力なアイキャッチ(視線釘付け)効果を生み出します。


フロア什器の主な役割とメリット

  1. 圧倒的な視認性(マグネット効果)

    定番棚のなかに埋もれがちな商品を、独立した空間で展示することで、遠くからでも目立たせることができます。お客様を特定の売り場へと引き寄せる「磁石」のような役割を果たします。

  2. ブランドの世界観をフルに表現

    什器の四面すべてをグラフィックやブランドカラーで装飾できるため、その場所だけを特別な「ブランドコーナー」に変えることができます。

  3. ついで買い(非計画購買)の誘発

    レジへの動線上や、主通路の分岐点に設置することで、予定になかった商品を「つい手に取ってしまう」状況を作り出します。

  4. 機動的な売り場作り

    キャンペーン期間中だけ設置し、終われば撤去するといった柔軟な運用が可能です。キャスター付きであれば、時間帯によって位置を変えることも容易です。


素材による分類と特徴

設置期間や予算、商品の重量に応じて最適な素材が選ばれます。

素材 特徴 主な用途
段ボール(カートン) 軽量で低コスト。全面印刷が可能。 新発売キャンペーン、季節イベント(短期)
スチール(金属) 非常に頑丈で長持ち。重い商品もOK。 飲料・家電・日用品の定番外陳列(中〜長期)
木製(MDF等) 温かみと高級感がある。 アパレル、雑貨、オーガニック製品
アクリル・樹脂 透明感や光沢があり、LED演出と相性が良い。 化粧品、高級家電、テスター展示

演出を最大化する設計のヒント

  • ゴールデンゾーンの意識:

    床置きのため、最も見せたい商品は地上から 60cm〜150cm の高さ(ゴールデンライン)に配置し、下段はストック置き場や重い商品の陳列に充てます。

  • アクリルパーツの活用:

    棚板にアクリル製の仕切り(ディバイダー)や段差(ライザー)を加えることで、フロア什器の中をさらに整理し、商品を立体的に際立たせます。

  • トップボード(看板):

    什器の最上部に大きなPOP(トップサイン)を掲げ、一目で「何のコーナーか」が分かるようにします。